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prologue まずは半旗を翻せ
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記憶というのは曖昧なもので。時にそれは人間関係をも狂わせる。
「な、なんだよ」
アイツの目の前に立つと、あからさまに睨まれ、怯えた顔をされる。コイツ、恭(きょう)の中では俺は最低な人間の部類に入るだろう。クラスで「ボス猿」と称され不良の烙印を押されているのだから。
恭とは幼馴染みだった。アイツは女顔でよくイジメられていた。だから何度となくイジメッ子を追い返してやったもんだ。
なのに今はどうだ、俺が恭をイジメているという構図が学校では出来上がっている。
側にいた「勝手に」舎弟と名乗る不良どもが恭に殴りかかろうとしていた。
さぁ反撃の開始だ。今でも記憶に残る暖かさを求めて、恭が思い出すことを願って。
『圭(けい)ちゃんはぼくのヒーローだ!』
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