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36、結果
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しばらくすると翔太が帰ってきた。翔太は苦笑いして、
「その様子だと巴クンは惨敗かな?」
巴は「そっす」と言って、起き上がって背もたれに凭れかかった。
「で、みさきはどうなった?」
俺はずっとそればかりが気になって仕方なかったんだ。みさきがどうなろうと関係ないが、これ以上恭が辛い思いをするのが嫌だから。だからどうなったか気になる、なのに恭ときたら、
「やっぱり中山さんのこと好きだった?」
なんて聞いてくるから「バーカ」って頭をはたいてやった。
すると翔太が「こほん」と咳払いをして結果報告を始めた。
「物理教師は懲戒免職。要はクビ。中山とは愛し合ってて結婚して責任とるからクビだけは、とか言ってたけど中山にその気はないからってことで却下。で、中山自体だけど、イジメだけじゃなくて他の女子生徒への援交の斡旋、自分は年齢偽ってキャバクラにお勤め。学校はこれ以上話を大きくしたくないから親とも話して自主退学を促すそうだ」
翔太は俺のスマホを投げて寄越した。
「あーD組とウチのクラスは混乱しまくってるから勇気があるヤツだけ帰って」
「「恭は返さねぇ」」
俺と巴の声が重なる。恭自身はキョトンとしていた。
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