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[麻] 三億円
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俺は、闇オークション用のvipRoomに入り
上からオークションの様子を伺う。
今日も何事もなく終わりそうだな。
すると、コンコンとノックされ
佐々木が入ってくる。
「麻見様、オークションに出品予定だった
中国の骨董がその...」
佐々木が声を詰まらせた。
「どうした?」
「割られたらしく、出品者側が人間をオークションに出すと...」
人間、だと?
オークション始めて以来
人間を出したことはない。
盛り上がり、高値で落札されること間違い無しだ。
だが、俺は、人間の売買は嫌いだ。
「誰が決めた?」
「司会のジャック様にございます」
「アイツが...?」
陽気に司会をするジャックを睨むようにして
上から見つめる。
「で、売られる人間は誰だ?」
「それが...麻見様が探れと仰った方で」
なんだと....
俺は、目を見開いた。
「....本当なのか?」
「はい、雪村美咲と聞いております。
麻見様が探されてた方と同じ名前にございます」
「「さぁて、次は〜
中国の骨董品!!
だった筈なのですが、ここで急遽皆様が喜ぶモノに変更いたしました!
どうぞ〜こちらへ〜」」
ガラガラと鳥籠をイメージした檻に中に
チビが.....美咲が怯え座り込んでいた。
俺は眉間にシワを寄せた。
「....佐々木、金を用意しろ。
俺がアイツを買う」
「で、ですが...」
「いいから!億単位を至急用意しろ!」
「かしこまりました」
佐々木は、部屋を出て行く。
なんで、
お前が.....
モニターで美咲の様子を伺う。
ふるふると震えているのが分かる。
「必ず、助けてやる」
下を見れば、大いに盛り上がっていた。
「「では、開始いたしますっ!」」
ジャックの合図と共に金額が
100万からどんどん跳ね上がっていく。
コンコンとノックをし佐々木が戻ってくる。
「麻見様、お金の準備が整いました」
「分かった」
気づけば、金額は
2億まで上っていた。
「55番様の2億!2億からまだいらっしゃいますか?
では、55番様の2億で決定でよろしいですね!」
落札の合図がなる前に
俺は、部屋にある落札ボタンを押し
「3億」と答えた。
会場が「3億だと?!」などとザワザワとざわめき出した。
ジャックはニヤリと笑い。
「「3億?!いいでしょう!他にいらっしゃいますか?
では、3億で落札です」」
と落札の音がなる。
美咲は、俺が.....買った。
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