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朝練はさぼるべからず。
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「…あ、翼今日放課後残って」
英語の暗唱を練習している俊に、絶対零度の声で告げられる。
今は宿題に追われている昼休み。
「は?なんで?」
シャーペンを動かす手を止めずに視線も下のままで問う。
だって宿題終わんねーから!
「朝練来なかった分」
バシンと教科書で叩かれ、ため息を吐かれた。
「はあぁ!!?」
驚きで思わず顔を上げてしまう。
俊の目が笑ってないヤバイそして逸らせない。
掃除して免除なんじゃないのかよ!
「来なかった翼が何か言える立場だと思う?」
優しい口調のはずなのにとても心に刺さる。
怖い怖い怖い怖い。
「ゴメンナサイ」
こうなるともう目を合わせるのすら恐ろしい。
「うん、じゃあちゃんと残っておいてね」
頭をくしゃりと撫でられ、俊は自分の席のほうへ歩いて行った。
…かっこいいとか思ってない。別に。
「(宿題絶対終わらねぇ…)」
てか残って歌練習とかつらっ。
あと誰が残るんだよ…。
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