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何処の学校にも『全然タイプが違うのに仲良し』って、いうのがいるだろう……
この某市 某町 某丁目の 某公立高校にもそんな一見パッと見は加害者と被害者に見えてしまう2人の男子学生がいた。
見た目が加害者の名前は【尾佐 操】〈おさ みさお〉
身長が16歳にして180㎝、少しウェーブのある銀に近い金髪は地毛(母方の祖父がロシア出身)で、光の加減でゴールドに見える薄い茶色の目は眼光鋭く、ガタイも日本人離れしていたので良くも悪くも目立つ存在だ…
一方、被害者に見える小柄な少年は 一般的な日本人体型で黒いストレートの髪は襟足が制服の襟に少しかかる程度…形のいい耳もしっかり出ていて 前髪は左方向にサラッと流している。
身長160チョットの細い体躯にふさわしい小さな顔のパーツは不細工ではない…
不細工では無いが……印象が薄くて、ハッキリ・クッキリしている相方といると余計に平面的に見えてしまう平凡顔だった。
そんな彼の名前は
【栗田 李久】〈くりた りく〉17歳……
2人とも高校2年生だ。
気が付いただろうか…
彼等の名前に…
そう、2人共 上から読んでも 下から読んでも 自分の名前になるのだ。
12年前、この町の新興住宅地帯に越して来た【尾佐家】と【栗田家】には同じ歳の子供がいて同じ幼稚園に通う事になった…
そこで、同じ組になった操と李久の母親がお互いの子供の名前をきっかけに親しくなり、家族ぐるみの付き合いが今も続いているのである。
毎日のように一緒にいれば まるで兄弟のような関係になる…
お互いの家で夕飯を食べたり、泊まった次の日は朝食まで食べてから自分の家に帰ってランドセルを背負って学校に行くのもよくあることで、それが 当たり前の日常だった…
ここまで言えば『趣味が同じだから ずっといられたのでは?』と 思われがちだが…
操は小さい時からバイクが好きでプラモデルを作ったりバイク雑誌を読んだりしていて、同じ部屋に李久がいても お構い無しに無言で制作に夢中になっていた。
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