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気に入らないやつ
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今俺の前で、谷田川は泣きながらハンバーグ食べてる
俺は困惑するばかりだけど、佑哉さんは優しく微笑んでる
なんか、悔しい
あいつと佑哉さんにはなんかよくわかんないけど、いつのまにか温かい繋がりがある
俺の方が佑哉さんのことよくわかってるのに
なんで佑哉さんはあいつばっかり…
谷田川もちょっと色気があるからって…
むっとしてる俺に気づいたのか、佑哉さんが不思議そうにこっちを見た
「俺もかまってくださいよ佑哉さん」
「…ふっ」
笑ったのは谷田川だった
谷田川には笑われたくない!
「笑うな!」
さらにへそを曲げそうになる俺に笑いかけたのは佑哉さんだった
「相変わらずだなぁ海人は」
ちょっと恥ずかしくなって笑う
「大丈夫、僕と海人は友達だし、僕とソラも友達だから、すぐに三人とも友達だよ」
「!?」
谷田川が目を見開く
どうやら、友達って言うのが信じられなかったらしい
俺は好きになれないけど、たぶん、佑哉さんが仲良くするのだから、悪いやつではないのだろう…たぶん
その日は、シュラフに三人窒息しそうなほどぎゅうぎゅう詰めで寝た
苦しいけど楽しかった
でも、朝起きたらやけに広く感じて目覚めると、谷田川はどこにもいなかった
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