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俺のこころ
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*
目をさますと、知らない部屋の布団に眠っていた
拉致か?
それなのに腕は縛られてない
いや、そもそも拘束されてない
何故だろう
たしか昨日は八十島と深瀬が俺を犯したんだ
そこに…田崎海人が入ってきて
俺は奴の性器を舐めて
八十島と深瀬が嘲笑った
そのまま延々とレイプされ、田崎は泣いていた
もし地獄が続くなら、知らない部屋はまだ入っていない深瀬の部屋だ
別に、過去に俺を犯したroseのメンバーは他にもたくさんいるから、そいつらという可能性もあるが、たぶんそんなところだろう
…もし大地獄へと変わるなら、ここは田崎海人の部屋になる
どうか、地獄のままでいてほしい
本当の優しさなんて、友達なんて、触れたくもない
触れるのは俺をおとしめるための偽りの優しさで十分だ
…でも、こういうときに俺の予想は悪い方に当たる…
「あ、谷田川。目、覚めたか」
現れたのは田崎海人
心配そうにこちらを見つめている
その手にはおにぎりが6つのっている皿
大小さまざまで、簡単に言えば不格好
でも、何故か美味しそうだった
「ほら、朝飯。俺、佑哉さんみたいに料理できないから」
彼は布団の近くの床に皿をおき、少し離れて俺を見る
躊躇ったけど、結局俺は手に取った
塩だけの薄い味
やっぱりそこまで美味しくない
でも、暖かく感じるのは何故だ?
いつのまにか夢中で食べてた
そのようすをただ、彼はじっと見ている
俺に触れることもせず、ただ
しばらく長い間食べていた気がする
ふと、田崎がいった
「佑哉さんに会うか?」
「…なんで」
「会いたくないか?」
「…」
会いたい
いや、会いたいわけがない
バカな考えは止めないと
…傷つくのはごめんだ
「…俺はお前に全部委ねることにしてんだ。お前が会いたかったら、部屋につれてく。会いたくないなら、お前の部屋に戻す。…どっちがいい」
…会いたい
いや、会いたいわけがないんだ
なんで、なんで俺はこんなにも会いたいんだ
結局は裏切って傷つくのがオチだ
だったら、だったら自ら落ちればいい
そうすれば傷つくことはないのだから
なのに、俺の口は勝手に動く
「…っ…会いたいっ」
思わず涙が出てきた
俺は馬鹿だ
大馬鹿者だ
どうせ裏切られるのに
夜、彼の部屋にはいると、彼の部屋には疲れきって玄関で眠っている佑哉が一人
彼をシュラフに押し込み、一緒に寝た
悔しいほど、辛くなるほど心地よかった
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