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決意
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*
目をさますと右手にはリストバンドがついてた
水色の毛糸に、白い毛糸でSORAって
俺のためのリストバンド
…そう、いつだって佑哉は俺に居場所を与えてくれる
心地いいんだ
一回知ってしまったら、もう俺として生きていくことはできないけど
それでも心地いいんだ
「おはよう」
あいつは俺に声をかけた
持っているのは美味しそうなフレンチトースト
俺の口にくわえさせると、海人も起こして食べさせる
口の中が甘い
夢中で食べていると、佑哉が笑った
「美味しい?」
思わず頷く
佑哉は嬉しそうに笑う
楽しかった
とっても、楽しかった
けど、その楽しさを殺す音が響いた
殺す声が響いた
「おい、谷田川。いるのはわかってんだよ。逃げてんじゃねえ」
声が響く
体が震えた
嫌だって、思わなかったのに、今は嫌だ
ただ、俺のせいで佑哉と海人が傷つくのは、もっと嫌だ
俺はそっと、フレンチトーストを皿におくと、近くの毛糸玉を片付けて、シュラフもタンスに突っ込んだ
そして、キッチンの流しの台の下のスペースに二人を押し込む
「ちょ、谷田川!」
海人の制止した声が聞こえたけど、構わなかった
俺は、抱かれにいくんだ
これが二人を守る方法だから
演じる
心は臆病に
脅されたから扉を開けたように見せる
手は震えて、八十島に怯えているように見せて、相手を引き込む
玄関ですぐに抱かれた
その後、廊下を引きずられて、何人ものそれをしゃぶらされた
喘ぎ、恐怖に泣いてやる
八十島にされようと、深瀬にされようと変わらない
嫌がるだけ
色気を出しながら
もうそれで相手は堕ちるのだ
俺の仕事はroseの底辺に堕ちること
…そう、底辺に
佑哉…海人…
本当は友達じゃダメだ
だから、俺が二人を裏切るしかない
ただ、今は、八十島に抱かれようと深瀬に抱かれようと、あの二人の友達でいたかった
夢の中にいたかった
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