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「お前、俺の奴隷になれよ」
「……なったら、何をくれるの?」
「これ以上ない快楽を」
「……死ぬよりは、マシかな」
そう会話をしたのが、数時間前。
俺は今、自称遠い親戚だと言う男の車の中にいる。
俺のせいで母と父が死に、両親の墓の前で絶望に飲み込まれていた俺に唯一手を差し伸べた見知らぬ男。
母方の遠い親戚だと言っているけれど、俺は彼を知らない。
ただ、あのままあそこに居たってどうせ俺を快く思っていない親戚の元に連れて行かれるだけ…
あの人達の元に行くくらいなら、もういっそ楽になろうと考えていたくらいだ。
今更、何処へ行っても変わらない…。
「着いたぞ」
変わりゆく窓の景色にも興味はなく、目を瞑っていたらそう言われた。
車が止まる反動に体が揺れ、目を開けるとそこは広い駐車場だった…
車も高級車っぽいし、この人もしかして金持ち?
車から降りると手首を掴まれ引きずられるように駐車場のど真ん中にあるエレベーターへと連れて行かれる
そのエレベーターもまた広くて清潔にされていて、まるでホテルのようだなとぼんやり思った。
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