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「ええと、その…なんで、俺のこと…が、好きなの、かなーと…」
言葉が足りなかったのかと思い、急いで付け足した。
すると、赤葦はふふっ、と笑い答えた。
「じゃあ言いますよ。」
赤葦はカバンを置き、俺の横に座ってきた。
「いつ頃でしたかね…木兎さんがしょぼくれたときのことです。木葉さんに、「俺たちも頼れよ」って言ってくれたのが一番の要因ですね…。」
赤葦は懐かしむように言った。
たしかに、そんなことがあった気がしないこともない。
「俺は、いわゆる‘‘世話を焼く側”の人間じゃないですか。自分がしっかりしないと、っていつも思ってて…。でも、自分にそういう風に言ってくれたのが単純に嬉しかったんです。」
「…そっか。」
ストレートに言われると、なんだか恥ずかしいような嬉しいような。
自然と笑みがこぼれる。
「でも、男の俺に告白するなんて、すごい勇気がいるんじゃないか?告白してきたとき、お前すごい冷静だったけど…」
「いえ、緊張してましたよ。それはもう心臓が止まりそうなくらい。」
「…お前それ嘘だろ」
告白されてから、初めてこんなに他愛ない話をした気がする。
やっぱり、赤葦と話すのはたのしい。
「あの、木葉さん。」
「俺と、1回デート、しませんか?」
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