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「まだ」。
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ジェットコースターを並ぶ列はどんどん進んでいき、もう次で乗れるだろうというところまで来た。
手前のチェーンが開けられ、それぞれが思い思いの場所に行く。
「赤葦、どのへん行く?」
「じゃあ、無難にあの真ん中辺りはどうでしょう。」
「ん、おっけ。」
座ると、安全バーが下げられた。何故か直前でドキドキしてきた…。
「それではみなさん、いってらっしゃーい!」
遊園地でよくあるキャストの掛け声と同時にジェットコースターは発進した。
「おえ…」
乗り終えると、少し気分が悪くなってしまった。楽しかったのは楽しかったが。
「木葉さん、大丈夫ですか?」
そういうと、赤葦は背中を優しくさすった。
「え、ああ…。っていうかバレてた?」
少し笑いながら冗談っぽく言う。あまり赤葦に心配などかけさせたくないからだ。
「そりゃそうでしょう。好きな人のことは自然とすぐに気づくもんなんです。」
また、自然とそういうことを言う…と木葉は思った。それと時間差で体温が上がっていくのがわかる。
こういうことを言われると条件反射で体が反応するのか…?と半ば諦め状態で思った。
もしかして、俺は、赤葦の、ことが…
って、いやそれはまだねーだろ!!
え…まだって…何?
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