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隠れた取り引き。
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「あ、赤葦、そんな急に家に行くなんて、家の人に失礼だと思うしさ…」
「ご心配なく。今日は誰も家に居ないので。」
こういうときに居ないとは、どういうことだ。たまたまなのか、それとも赤葦が狙っていたのか。
「てか、家行って何すんだ?」
「別になんだっていいじゃないですか、特に変わったことはしませんよ。」
なにか嫌な予感がしないこともない…そう思った木葉だった。
駅から少し歩いたところに赤葦の家はあった。一戸建てで、少し大きいように感じた。玄関の隣の庭には、色んな種類の花がありガーデニングを趣味とする人がいることがわかる。
「…木葉さん、なにジロジロ見てるんですか。そんなに俺の家が気になりますか?」
「なっ、ジロジロとまで見てねーよ!初めて行く家って、ちょっと見たくなるだろ!!」
そんな会話をして、2階にある赤葦の部屋へ案内された。
中は至って普通で、少し大きめのベッド、小さめのテレビなどがあった。
「なー赤葦、このベッドの下にエロ本とかあったりする?」
「ありませんよそんなもの…。じゃ、俺お茶淹れてくるんで。」
赤葦が部屋を出た後、チラッとベッドの下を見てみたがやはり無かった。俺と付き合ってるくらいだし、そういうのに興味はないのだろうかと木葉は思った。
「なんで俺らがそんなことしねーといけないんだよ。」
「えーお願い!ほんとに、お礼はなんでもするからさ!!」
取り引きの会話をしているのは、例の女子とその友人の知り合い数名。あの後、連絡を取り現在に至る。
「とりあえず、暴力さえ振るわなきゃなんでもしていいからさ。」
「わかったよ…。この男を懲らしめたらいいんだろ?木葉秋紀ってヤツを。」
「どう懲らしめるかは、こっちで決めさせてもらうからな。それくらいいいだろ。」
「やり方は別になんでもいいわ。コイツが痛い目を見ればそれで。」
2人の知らないところで、確実になにかが起きようとしていた…。
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