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尾行。
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「ここんとこずっとつけてるけどなんもねぇぞ!!」
そう叫んだのは例の高校生3人のうちの1人。
「こんなことして、俺ら馬鹿みたいじゃねえか!!」
「もうちょっとやってみようぜ。1週間なんも掴めなかったら諦めっか。」
「なんでもお礼をする」という言葉を糧に今までやってきたが、そろそろ限界が来ている。
「あっ!出で来たぞ!今日は…2人で帰ってる…?」
「ただの部活仲間だろ。たしか…あかあし?とかそんな名前だった気が…」
ゆっくり歩く2人の後を追っていると急に駆け足になり、驚いた。
「!?なんで走り出した!?!?」
「しかもなんか手繋いでんぞ
!ちょっと撮れ!」
そう言うと、1人が急いでスマホを取り出し、シャッターを切った。
「結構いいアングルで撮れてんじゃねーか。…つーか、なんで手繋いで路地裏に?」
「ホモなんじゃねーの?…っていうか、これネタにしたらいいんじゃね?テキトーにバラまいて、テキトーなこと書けば大体みんな信じるだろ。このいかにもっぽい写真でさぁ。」
「お前今日イケてんじゃねーか!!」
3人は、いかにも「計画通り」という顔をして笑った。
そのうち1人が電話を掛けた。
「よぉ。テキトーにネタは掴んだぜ。もちろん報酬はくれるんだろうなぁ。」
「分かった。でも、報酬はちゃんと結果が出てから、でいい?」
「まあ、それくらいなら全然OKだ。」
計画としては、撮った写真と、同性愛を謳う文をセットで梟谷の人間のメールやら
掲示板やらに貼り付けるという単純なものであった。
「一応さぁ、本人にも予告しとかね?急にするのも悪いだろ?」
「フッ…そうだな、俺達にも一応‘‘良心’’ってモノがあるしな…」
まるで人を陥れることを嬉々とする悪魔のような笑みであった。
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