アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
優しい=甘い?。
-
「俺、今回の件で思ったんですけど…木葉さんは優しすぎます。」
「フェッ!?」
赤葦が若干睨んだ顔で見てくる。その顔に木葉は少し驚く。
「あんなの許したも同然じゃないですか!俺はあの人たちのやったことにめちゃくちゃ怒ってるんですよ!?なのになんで木葉さんそんなあっさりなんすか!!」
「まあまあまあ、実害はそんな出てないし、書き込みも消えてるし…なんとかなるだろ!」
「なんとかなるって…不特定多数の人に見られてるんですよ!?もしかしたら、噂になって尾ひれがついてるかもしれないですし…!!」
「ちょっと落ち着けって!なんか言われたら否定すればいいだろ!!」
赤葦が早口で言いまくり、それを必死で抑える木葉。
端から見ると先輩後輩の会話には思えない。
「でも、またあの3人襲われる可能性あるんじゃないか…?」
「その点は大丈夫です。万引き写真のコピーはしてありましたから、もう警察に届けました。もちろん恐喝の件もです。最低でも謹慎あたりにはなるんじゃないですか?」
「!?…お前…ぬかりねーな…」
「あったりまえじゃないですか。あの人たちも飲酒してたらしいですけど、それくらいじゃ警察は動かないですしね…それに、木葉さんが何もしないって言ってしまったし…」
「何もしなくていーんだよ!あの子たちも流石に分かってるだろ。」
「だといいですけどね…」
少し会話が止んだ。そのとき、木葉はまだ赤葦にお礼を言っていなかったのを思い出した。
「あのさ、赤葦…」
「なんですか?」
「色々…ありがとうな。」
そう言って木葉は赤葦の肩に手をかけ、キスをした。
やっと自分からできた。そのことには少し達成感があった。
「…初めて木葉さんからしてくれましたね…。」
赤葦はキョトンとした顔になった。
木葉からしてくるのはもっと後だろうと、心の中で思っていたからだ。
「い、いっつもお前からとか、先輩が何やってんだよってカンジだろ!」
「俺、嬉しいですよ。」
そう言いながら、ジリジリと壁に追い詰めていく。
「ちょ、赤葦…?」
直感で危険だとわかる。だが逃げられない。
このかんじ、今までに何回あっただろうか。
赤葦は、止まったと思うと、木葉にキスをした。
「ーッ、ちょっ、…あかあ、んっ、〜〜ッ!!や、やめっ…ぅあ…っ」
今までのとは違う、濃いやつだった。
どこでこんなこと覚えてくるんだ、と心の中で少し思った。
「これくらいのヤツ、できるようにしてくださいね?」
「は、はあっ!?な、何言ってんだよ!!」
「わー赤くなってる木葉さん可愛いですー」
「なってねえええええ!」
そうこうして家に着くと結構遅くになっていた。
親からは少し注意されたが、適当に理由を作って訳を話した。
心配することが無いと思うと、安心して眠りにつけた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 73