アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
僕は窓辺に寄りかかりながら、無愛想に話した。
「アキラ君なんで今日に限って朝から早く、学校にきてるの…?」
「いつもは朝寝坊の癖に…!」
僕は少し不貞腐れた顔をしながら話した。
「なんだよ永久。朝から不機嫌だなお前?」
「大体、朝から俺が学校に早くきたら悪いのかよ?」
僕は口を尖らせながら言い返した。
「別に…?」
本当は嘘だった。
内心は本当はアキラ君を目の前にして、僕の心臓はドキドキしていた。
アキラ君は片手で髪をかきあげると、
自分の机の上に置いてあった鞄を開いた。
ノートや筆箱や携帯やら色々と鞄の中から適当に取りだすと無造作に机の上に置いていた。
僕は遠目からアキラ君のその様子を窓辺に寄りかかりながら、じっと何気なく黙って見つめた。
アキラ君のすこし長い前髪や、くっきりとした顔立ちやアキラ君の男っぽい仕草が、僕は好きだった。
そんなアキラ君の横顔をみるのも、僕は大好きだった…――。
僕はアキラ君にほのかな恋心を抱いていた。
そしてそれは今でも、片想いのままだった。
自分は男なのに、なんで同性で幼馴染みの彼を好きになったのかは今じゃずっと昔の話だけど。
もし一つだけあげるとすれば、僕はアキラ君を初めてみた時からずっと好きだった。
僕にとってアキラ君が"初恋"の人だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 202