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「俺だってまだ嘘みたいで、本当はまだ…実感がないんだぜ?」
アキラがそう言うと、永久はアキラに顔を少し近づけた。
「ほ…本当に?」
永久の顔が少し近づくと、アキラは途端に照れた。
「バっ…バカ!」
「あんまりみるなよ…!」
そう言ってアキラは自転車から降りると、両手でカラカラと隣で自転車を押して歩いた。
「永久、今日は俺と一緒に帰るからな?」
「…約束だぞ!」
「1人でまた勝手に帰るの無しだからな…?」
アキラはそう話すと、隣にいる永久の右手を何気にそっと握った。
そんなアキラの行動に永久は急に驚くと、握ってきた手をおもわずパッと離した。
「!?」
思いもよらないリアクションに、アキラは隣で驚いた表情をした。
永久も思わず自分でハッとなった。
「何だよそれ…?」
「俺がお前の手を握ったらいけないのかよ?」
アキラは永久の意外な行動に対して、少し不満気味な表情を隣で浮かべたのだった。
そんなアキラの表情を見た永久は、慌てた様子でアキラに言い返した。
「ごっごめんなさい!」
「いきなりだったらボク驚いて…」
「アキラ君怒った…?」
永久がその事を言うとアキラは不満気味な顔で、少しムッとした顔で言った。
「べつに…――」
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