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「べつに俺、怒ってねーし…!」
アキラはそう言うと少し早歩きで自転車を押しながら、前へと歩きだした。
アキラの急な不機嫌な態度に永久は少し動揺しながらも、あとを直ぐにくっついて来た。
「まっ待って…!」
「アキラ君もしかして怒ってる…!?」
永久がそう言うとアキラは今だにムスッとした顔で、自転車を前に押して歩いた。
「べつに…――!」
そんなアキラの言い方は、少し棘のあるような言葉だった。
そんなアキラの不機嫌な行動に永久は動揺しながらも、あとを懸命に後ろからついてきた。
「まっ待って…!」
「アキラ君待って!」
永久は後ろからアキラに声をかけた。
そんな永久の呼びかけをアキラ無視して、前をそのまま無言で突き進んだのだった。
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