アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
穂波先輩は背が高く少し落ち着いた感じの雰囲気で、綺麗めな顔でその上成績もよく。そんな大人っぽい先輩は女子達の間では、憧れの男子生徒だった――。
僕がパンジーの花を花壇で植え終わると、穂波先輩は僕の隣にしゃがんで植えた花を見ながら僕に話しかけた。
「楠原君。花の植えかたが前よりも上手くなったね?」
僕は先輩に褒められて嬉しくなり、その場で少し照れた。
僕が素直に照れると穂波先輩は優しく、ニコリと笑った。
「そうだ楠原君。あっちの花壇にはお水はもうあげたのかい?」
穂波先輩が僕の隣でその事を尋ねると、僕は突然ハッとして立ち上がった。
「穂波先輩ごめんなさい…!」
「すっかり忘れてました!」
僕が慌ただしく返事をすると、穂波先輩はすこし笑った。
「きみは相変わらず何か一つに集中すると、忘れやすい性格だね?」
僕は穂波先輩にその事を言われて、恥ずかしそうに自分の頭を右手でかいた。
「じゃあ俺も花壇の水撒き手伝ってあげる!」
穂波先輩がそう話すと僕は申し訳ない形で、先輩に花壇の水撒きを手伝ってもらう事にした。
銀色のジョウロに水をくむと、まだ水をあげていない花壇の方へと2人で訪れた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
51 / 202