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2人でストレッチを終えると直ぐに練習に参加した。
練習に参加すると顧問の谷澤から、細貝と一緒に2人でペアを組んでボール交換パスの練習の指示を受けた。俺は嫌々うなずいた。
「…はい。わかりました」
正直言って細貝は、ボールのコントロールがそんなに上手くはなかった。俺はそんな細貝とペアを組むことになった。
ため息をつく俺に細貝は、ひょうきんな口調で言ってきた。
「いや~すまんすまん!」
「晃大先生の足を引っ張らないように頑張ります!」
笑いながら話す細貝に、俺は呆れて言い返した。
「このお調子者…!」
俺は仕方なくぺアを組むと、サッカーグラウンドのコート脇で、あいつとボール交換パスの練習をした。
余りの地味な練習に俺は、途中で眠くなった。
直ぐ目の前では皆が紅白戦の練習をしていた。
本当だったら俺もあそこに入って、皆と練習しているところだが……。
俺は泣きたい気分になりながらも、あいつの不安定なパスを地味に受け続けてやった。
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