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12月 2
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「っ・・・?!」
海斗がこっちを見ているのに気がついた。
でも俺が海斗を見た途端、海斗は慌てて目を逸らして次の停車駅で降りてしまった。
・・・俺、痴漢されて喜んでるようにでも見えたのかなっ・・・?
自分のアパートの最寄り駅に着くと、俺は走って家路についた。
もう、何も考えたくなかった。
ただひたすら思い浮かんだのは、あの日記だ。
本当に本当にこれで最後にしよう。
だから今日位、思ってること全部書いてもいいよな・・・?
そう、思って、ひたすら走った。
ドアノブをあけるのも億劫なほど早く机に向かいたかった俺は、靴をほっぽりなげて部屋に向かった。
カバンから乱雑にあの日記を出すと、最後のページを開いた。
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