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12月 4
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ここまで書いて、俺ははっとした。
俺、こんなこと、ここに書いちまった・・・
「うっ・・・くっ・・・」
せめて、この日記だけは綺麗な思い出で終わらせようと思ったはずなのに、俺はまた自分の手でっ・・・!
「け、消しゴム・・・」
俺は震える手で筆箱を手に取ると消しゴムを探した。
でも、消しゴムはまるでカスみたいに細かくなっていた。
きっと誰かに切り裂かれたのだろう
それでも、俺は文字を消そうと奮闘した。
何度も何度も。
「・・・買いに行こう」
そして、それだと無理だと判断した俺は財布と日記を握り締めて、外に出た。
横断歩道を渡って、一番近いコンビニに向かおうとしたその時。
パッパーッ!!!!
大きなクラクションが鳴り、俺の渡ってきた横断歩道に人が一人いるのが見えた。
あれは・・・
弘樹・・・?
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