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12月 5
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気付くと俺の体は勝手に180度回転して、もと来た道に引き返していた。
そして、横断歩道の真ん中であっけに取られて動かない弘樹を、俺は突き飛ばした。
俺がいなくなっても、悲しむのは俺の両親だけだ。
でも、弘樹は違う。
学校の奴らや、弘樹の親、そしてなにより海斗が悲しむ。
だから、精一杯生きてくれよ
俺はそういう思いを抱いて、最後に弘樹に向かって笑った。
そして、その後ろから必死の形相でかけてくる最愛のひとの
「弘樹っっ!!!!」
という声を最後に聴き、
鈍い痛みの中で意識を手放した。
日記を、しっかり抱えたまま・・・。
~END~
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