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その後 3
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あれは誰だったのだろうか・・・?
思い出そうとしても、頭が痛くなって思い出せない。
「俺・・・誰を庇ったんだ・・・?」
すると、
「・・・颯君、おきたのかい?」
誰かが入ってきた。
凄いかっこいい男の人だ。
白衣を着てるから、多分医者だろう。
「はい。あの、事故にあってからどれ位経ちました?」
先生はこっちに近づいてくる。
「かなり冷静だね。そうだな・・・ここに運び込まれてから一週間たったよ」
先生はそういって俺の手を取って、
「握ったり、開いたりできる?」
と、言った。
俺は、手をその場でグー、パーと動かして見せる。
「うん。右手にかなりひどい骨折をしているけど、それもちゃんと元通りになるし、心配いらなそうだ」
先生はそういって穏やかに笑う。
「いつ退院できますか?」
「そうだね、その様子だと明日には家に帰れるよ。ただ、しばらく通院することになるけどね」
「そうですか。」
俺はそういって、先生から目を背けた。
なんか、先生を見ていると苦しくなる。
「颯君は一人暮らしなんだよね?一人で大丈夫?」
でも、先生はそんな俺をずっと見てる。
こっち、見ないでよ・・・。
俺、凄く苦しい・・・
なんで・・・?
似てるんだ。
誰に?
あの人。
あの人って・・・?
・・・だめだ。思い出せない。
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