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その後 23
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そう。
もう、後悔はしないんだ。
俺はそう思って、朝霞さんの待つリビングへ向かう。
後悔するくらいなら、正しかったと思える絶望を選ぶんだ、と。
・・・そう、頭ではおもってる。
でも、やっぱり俺の体は
『行きたくない』
と、拒否をし始めた。
リビングに近づくにつれて鼓動が早くなったり、
手が震えていたり。
そして、まだ何もしていないのに、涙が出そうになる。
心をえぐるような、そんな激痛が俺の脚を止めようとする。
でも、それでも立ち止まらずに歩いた。
立ち止まろうとするたびに、俺は自分自身を叱咤して廊下をすすむ。
その時の想いは、ただ一つ。
絶対、後悔しない。
ただ、それだけだった。
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