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その後 ~朝霞編~ 32
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最後まで、伝えられなかった言葉・・・
颯くんには、これから先も伝えることはないんだろう。
それでいい。
僕は、自分の判断に後悔なんてしてない。
しかし。
・・・やっぱり、悲しいものは悲しくて・・・。
「颯くん・・・」
君は今頃、海斗の元にたどり着いているだろうか・・・?
だとしたら、君が僕に言ってくれた『好き』は、もう海斗のものになっているのかな
そう考えたら胸が苦しくなって、僕は、テーブルに置いてある二人分の食事から目をそらした。
でも・・・
次の瞬間、僕の心は少しだけ温かくなった。
視線を逸らした先で偶然、視界に入ってきたカレンダーが僕に教えてくれたんだ。
「また、この季節がきたんだなあ・・・」
と。
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