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その後 ~朝霞編~ 53
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「んあ・・・れ?」
キラキラと振りそそぐ、太陽の光。
目をあけるとそこは、リビングの床の上だった。
「夢だったのか・・・」
僕は、今だ冷め切らない頭を振って周りを見た。
昨日作った料理が並べられたままだ。
どうやら僕は昔を回想をしているうちに眠っていたらしい。
とりあえず何かしないと泣きそうだ、と思った僕は、
むく、と起き上がるとテーブルに近づいていった。
向かいあわせに並べられた、二人分の料理。
表面が乾燥し始めて、かぴかぴになっていた。
まるで僕の心のようだ、なんて、少し笑う。
・・・涙が溢れた。
「うっ・・・く、ん・・・ふっ」
本当は、もしかしたら、何て思っていた。
朝起きたときには颯君がいるかもしれない、なんて。
ほんとに、都合がいい。
ごめんなさい、
と、一時であろうと、寄せてくれていた好意を、断ったのは僕なのに・・・
・・・後悔しないって、思ってたんだけどなあ・・・
今更になって、こんなにも苦しい。
僕は、とてつもないワガママだ・・・
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