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番外編2 颯の苦悩 パート1
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颯 side
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薄いまどろみからふっと意識が浮上して、
柔らかい光が部屋を照らしているのを感じた。
ああ、いい朝だな。
・・・なんて、
前なら思っていた。
そう。
前なら・・・。
別に、『いい朝だな』と思えなくなった、とかそう言う訳ではない。
むしろそういう朝は、いつもより更に張り切って朝食を作るくらいに好きだ。
ではなぜ、今はそうでないのか。
・・・そんなことを考えていられない位、目を奪われるものがあるのだ。
「・・・っ」
ゆっくり目を開けた先、鼻が触れそうな至近距離。
そんなところに横たわる、
その人。
そう。
俺は朝おきると、恋人の朝霞さんに目を奪われてしばらく動けなくなるのだ。
恋人になって数週間たった今日この頃。
俺たちが同じベッドで眠るようになって、もうしばらく経っていた。
でも俺は、朝起きて朝霞さんに抱きしめられている状況が、どうにも恥ずかしいのだ。
しかも・・・
「はやてくん・・・すき・・・」
・・・こうして朝霞さんは毎朝、狙ったかのように俺への愛を呟くのだ。
しかも、本人は寝ているせいで記憶が無いし・・・。
「・・・こういう反応されると、キスしたくなっちゃうからなあ・・・」
俺はそう呟いて、
『朝霞さんが起きたら、まっさきにキスしてもらおう』
と、ひそかに思うのだった。
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自分が振り回されていると思っている朝霞さんが、実は結構颯を振り回している、という話でした。
僕のなかでのこの二人は、たとえナニを経験しても(←)初々しいままですので、
番外編1,2のような出来事は、二人が一緒にいる限りずっと続くのだろうな、と思ってます!
行動の要所要所が可愛いカップルがすごい好きなんですWW
(ちなみに、朝霞さんの寝起きはすごく可愛いという裏設定があります 笑)
またリクエストをいただければ、できるだけ要望に近いお話を書こうと思いますので、そちらもお願いします
(きっと作者のネタが尽きるので)
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