アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
特別番外編『野球観戦に行ってみたら⑪』
-
タクシーが停まったのは、市内の豪華なホテルだった。
ドアボーイが直ぐ様迎え入れてくれる。
おじさんは当然のように荷物を預けてエントランスへ。
キラキラ輝くシャンデリア。
広々とした空間にふわりとした絨毯。
足取りも怪しく僕はおじさんについて歩く。
カウンターでチェックインを済ませると、ベルボーイに誘導されてエレベーターへ乗り込んだ。
階数はあっという間に客室の中での最上階へ着いた。
「こちらでございます」
開けられて中に入れば、とても広い部屋で大きな窓からは夜景が見渡せた。
…この部屋。調度品とか豪華だ。
僕がアチコチ探索している間に、どうやらホテルの人は帰ったらしい。
ソファに長い足を投げ出して、おじさんが座っている。
カッコイイ…!!
似合う。
おじさんはどんな場所でどんな格好をしていても似合う。
この部屋も僕には縁遠いし似合わないけど、おじさんは違う。
「出張で仕事で来たときもよく利用させて貰ってるんだよ」
「へぇ。そうなんだ~。僕、こんな豪華なホテルっていうか部屋も初めてだから贅沢な気分だよ」
僕がそう言うと、おじさんはクスッと笑った。
「それなら、これから飯でも食べに行くか。ホテルの中に美味しい天麩羅の店が入ってるから。結斗、好きだろう?」
「天麩羅!?行く、行く、食べる!」
天麩羅大好きな僕は直ぐに返事をした。
「だったら行く前にシャワー浴びて行かなきゃ、汗かいてるからな」
そうだったと思い、僕はさっそくバスルームへと足を向けた。
そこも凄く広い造りで、僕の家のお風呂場とは比べ物にならない。
ホテルらしくキラキラとしている。
なんだか、お金持ちの人になったみたい。
僕は服を脱ぐと、丁度目の前に鏡があることに気がついた。
「…貧相だな~…」
ヒョロッと細い体つき。
おじさんは僕の体を抱いてくれるけど、どう考えても気持ちよくもないと思う。
おじさんの奥さんである、おばさんはとても胸が大きく女性らしい体つきだから。
比べられると勝ち目は無い。
おじさんも女の人が良いはずなのに、なんで同じ男の僕なのかな?
そんな風に僕が悶々と考えていると、バスルームのドアが開いた。
振り向けば、おじさんが立っていた。
「おじさん…ッ?」
「せっかくだから一緒にシャワー浴びよう」
ニコッと笑ったおじさんは、勢いよく服を脱ぎ始めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
63 / 191