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「……このまんまだと、入んねえかも」
いかにもほっそりと華奢な三日月の体を見ながら、暁丸は自らの怒張したものを体の外に開放した。暁丸の本性は紅竜で、三日月の本性は白蛇神である。彼らは共に、通常の状態ではその男性器を、自らの体の中に収納した状態で過ごすのが常であった。
「…………」
暁丸の幼さを残す少年の体からすれば、奇形的、いや、怪物的とも言っていい、巨大で猛々しい脈打つ陰茎に、三日月は息を飲んで絶句した。
「まだ、あんまり上手に調整できねえんだ」
絶句する三日月の顔を見て、暁丸は幾分困惑げに、同時に気の毒そうにそうつぶやいた。
「普通にしまってる時はいいんだけど、こうなっちまうと――ここだけ本性がむき出しになっちまう。でも、これでも頑張って抑えてるんだぜ?」
「ああ、それはわかるよ」
三日月は真顔でうなずいた。
「これは、さすがに――」
「おい、無理とか言わねえでくれよ!?」
「無理とは言わないよ」
三日月は小さく苦笑した。
「ただ――」
「ただ?」
「私もちょっと本性を出さないと、さすがにこれは、受け入れるのは無理そうだ」
三日月がそうつぶやくなり、三日月の下半身がもやりと揺らぎ、次の瞬間、三日月は、上半身は華奢な人間の姿を保ったまま、その下半身を白い大蛇へと変じていた。
「それなら入るか?」
暁丸は真顔で聞いた。
「たぶん、大丈夫」
三日月もまた、真顔でうなずいた。
「……ここ、か?」
暁丸は、三日月の白い蛇身をしばしまじまじと眺め、いわゆる総排泄腔と呼ばれる部分の深い襞をそっとなでた。
「……そう、だよ」
三日月は、顔を赤らめながら小さくうなずいた。
「なめりゃ入るか」
暁丸はにんまりと笑いながら、ベロリと大きく舌なめずりをした。
「まあ――それでも無理そうなら、村の薬師にもらったものもいろいろあるし――」
三日月は顔を赤らめたままボソボソとそうつぶやいた。
「へ? おまえ何でそんなもん持ってんだ?」
暁丸は不思議そうにそう問いかけた。
「備えあれば憂いなし、というだろう?」
三日月は真顔でそうこたえた。
「……ふーん。まいっか」
暁丸はあっさりとそう言い放ち、三日月の蛇身にうっすらとその存在をのぞかせている襞に無造作に唇を寄せた。
「なあ」
「ん?」
「ここ、なんか入れたことある?」
「え? いや、ないよ。ない、けど――」
三日月は困ったように眉根を寄せた。
「でも、他に入れられそうなところもないからねえ」
「――痛く、ねえ?」
唇と舌での愛撫に、指の抜き差しも加えながら、暁丸は小首を傾げてそう問いかけた。
「大丈夫。続けて」
三日月は、暁丸を安心させるように笑いかけながらうなずいた。
「……手」
暁丸はボソリとつぶやいた。
「指だけじゃなくて、手くらい入れねえと、これ、入んねえと思うんだけど――」
「ああ――」
三日月は再びうなずきながら、蛇身をヌラリとひらめかせ、人間の腕でゴソゴソと社の中に据え付けられた棚を探り、コロリと丸い壺を取り出した。
「これ――傷に塗る膏薬なんだけど、使ってみる、かい? 少しは、その――す、すべりとか、よくなると思うし――」
「ああ、村の薬師がくれたってやつか?」
「他にもいろいろあるけどね」
三日月はどこかフニャリとした笑みを浮かべた。
「ふーん……」
暁丸は、しばし疑い深げに膏薬を指でつついたりにおいをかいだりしていたが、ややあって、
「ま、とにかく毒じゃねえな」
とつぶやくや否や、膏薬を惜しげもなくたっぷりとすくい、そのまま右手にたっぷりと、それこそ手首を越えたあたりまで塗りつけて、その膏薬まみれの右手を、すぼめた指先からゆっくりと三日月の襞の中に埋めた。
「あっ……」
「痛えか?」
「いや、だ、大丈夫。ちょっと、その……こういうのは、初めてなもので……」
「俺だって、こんなことするのはおまえが初めてだよ」
「え、そうなのかい?」
「今までは、こんなことしねえでいきなりブチ込んでたしな」
「え!? あの、ちょっと、そ、それは――あ、相手は大丈夫だったのかい?」
「まあ、死んだやつはいなかったと思うぞ」
暁丸は恐ろしいことをあっさりと言い放った。その、仮初めに人間の姿を取った肢体は、みずみずしい少年のもので、その赤銅色の肌に金色の瞳を輝かせ、緋色の固く短い髪をいただいて三日月を見つめている顔には、無邪気な残酷さとあどけなさとが共に色を添えている。
「おまえは、ちゃんと、痛くねえようにしてやるよ」
唖然としている三日月を見て、暁丸はふくれっ面でそう言った。
「まあ――頑張ってみるけど、それでもやっぱ、痛くしちまうかもしんねえけど!」
「その気持ちだけで十分だよ。――すごくうれしい」
三日月の蛇尾の末端がシュルリと翻り、そのまま暁丸の怒張したものをやわらかくなであげた。
「おまえ、器用だな」
目を丸くし、感心したように言う暁丸のその姿に、三日月は愛しげな笑みを浮かべた。
「ここをこんなにしてるのに、そうやって私を気遣ってくれる。君はほんとに、優しいねえ、暁丸」
「だって、これ――面白え」
暁丸は不敵な笑みと共に、自らの唾液やら膏薬やらでドロドロになった襞に埋め込んだ右手をグジュグジュと動かした。
「あれ? 中、なんか、ある――?」
「あ、それ、その――わ、私の、男の部分が、中に――」
三日月は、真っ赤に染まった顔で小さくかぶりをふりながら暁丸から目をそらした。
「なあ」
「ひゃッ!?」
暁丸は、襞に埋まった右手をグルリと回した。
「気持ち、いい、か――?」
「……ん……」
三日月は、緋色の両眼の上に朱鷺色に染まったまぶたをおろし、軽く唇を噛みしめてコクコクとうなずいた。
「……なあ」
「……ん?」
「三日月」
暁丸は、感心したような、いや、ほとんど感動したような顔で三日月を見つめた。
「おまえ、可愛いな」
「……ありがとう、暁丸」
三日月は、はにかんだような上目づかいで暁丸を見やると、ふんわりと微笑んだ。
「――なあ」
暁丸は、三日月の笑みを目にした途端、ゴクリと唾を飲み下しながら自らの怒張した長大なものを三日月の白い蛇身にこすりつけた。
「もう――いれて、いい、か――」
「………………」
三日月は、無言で何度もうなずきながら、その白く細い腕を暁丸の首に回してそっと引き寄せた。
「……全部」
三日月は、暁丸の耳に、かすれたささやきを吹き込んだ。
「全部……中に……全部……中で……」
「ああ。――俺の雌にしてやる」
歓喜と欲情と、さらには獰猛な飢えとが入り混じった顔で熱っぽくそうささやき返すと同時に、暁丸はその、竜の猛りを三日月の襞の中へとためらうことなく突き入れた。
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