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12 〜青峰〜
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探しに駆け出してもテツの場所がわからない
すると灰崎が目の前を通った
額に汗の玉を浮かべ
顔がとても焦っていた
その顔からテツを探していることは
一目瞭然だ
いままでずっとテツを探していたのか
走る足取りを重いものだったが
それでも無理矢理走っていた
俺らは灰崎について走った
俺の勘が灰崎についていったら何かあると思ったからだ
そして近付いてきた建物
体育倉庫
だが着く前に無残にも
重い金属の何かが
崩れ落ちた音が
聞こえた
灰崎が体育倉庫の扉を開ける
そこで俺達は自分の誤ちを悟った
そこには
重い鉄柱の下敷きになった、
テツの姿があった
頭からどくどくと血が流れ出し
腕や足からも血が流れて小さな湖ができていた
足は奥にあった鉄柱全てが叩きつけ
変な方向に曲がっていた
見るに絶えない光景で
俺は叫ぶ事も泣く事も出来なかった
そんななか、灰崎が救急車よべ!と叫び
我に返った赤司が電話をした
そして来た救急車に運ばれる
テツの顔は真っ白で
ぐったりとしていた
灰崎は救急車に一緒に乗り込み
学校から去っていった
その間、俺は俺たちは呆然とただ立ち尽くしていることしか出来なかった
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