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変わらない日常2
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僕は敦士。
皆からはよく鈍感と言われる。
ボサボサの黒髪短髪。ヨレヨレシャツ。
趣味はゲームと、動画鑑賞。
友達は数えられるくらい。
彼女はいない。
「敦士。放課後哉原に説教だって?」
隣の席に座る、友人が笑いながらそう言った。
「皆ヤバいとか言ってるけど、何かあるの?」
「哉原先生さ?バイ、なんだって話。何人か生徒や先生喰ってるらしいぜ?」
「…へえ」
「あんまり驚かないのな?」
「…人それぞれだろ?僕みたいなのは眼中に無いだろうなって、そんだけ」
冷静な表情を装って、そう答えたが本心は期待に満ちていた。
自分の欲求を満たしてくれるかもしれない。とか思った。
「放課後の説教、パスるわ…面倒だもん」
ポツリ、とそう呟いて突っ伏す。
僅かな期待と興奮。
それを覆い隠して、ホームルームをやり過ごし、下校のチャイムと共に学校を出て家に帰る。
両親共働きで、一人っ子。
僕は家に独りきりなのを確認すると、自室に閉じこもってノーパソを起動させた。
僕には、誰にもいえない秘密がある。
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