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プロローグ
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「あぁ、また殺(こわ)してしまった....」
足元に転がるは紅い液体に包まれた哀れな玩具
妾(わたし)に捕まったが為に、自分で命を絶った哀れな子
背中の歪な痣が綺麗で気に入っていたのに
「はぁ....処理して片付けますか」
ドロドロとしたそれに包まれた玩具を引き摺り、家の中へ入っていく。
家の中で一番奥まった部屋。
数々いた玩具達は全員見た事がない部屋
いや、1人くらいは見ましかね....
たしかあの時は....
まぁいいかな
幾重にもの鎖と無数にある南京錠を開け、冷たく重い扉を開く
薄暗い部屋の中には、何個あるのかわからない透明な筒状の保存容器
大きさは代償様々だがその中には必ず何がが、ツンと独特の香りを出す液体に浸かって入っている
「....貴方も、ここの仲間入りですよ」
異様な雰囲気の部屋で1人話す人
否、人ではない
形は人だが人ではない
八百万の神たちに罰を与えられた神
万物を悪しきモノに変え、愚かな人々を奈落へ突き落としていく
それがコレの罪
「このくらいでしょうかね....」
神の横には、先程まで本体についていたはずのもの。モノを掴む手、大地を踏みしめる足、五感を感じ取る頭。
紅い液体に染まているのは変わらないが個々に分断され、つやがてそれは神によって塵と化し、消えていった
等の本体は、新しく用意された保存容器に入り、ツンとした液体を流し込まれる
それを静かに、空いている棚に飾る
満足したように暫くながめ、それが終わると、振り返ることもせず、罰を与えられた神は部屋を出ていった
次は、どんな玩具を飼おうか....
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