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懐柔8
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突然話せと言われても
戸惑いただ隣にいる邪仙をみている事しか
できない
さぁ早くと言うように目を細め
緋宵をじっと見つめひたすら黙る
相手に一層戸惑うばかりで
何か声を出さなければと口を動かすが
はくはくと口が小さく動くだけで
肝心の言葉は出ない
何を話せば何を言えばいいのか
ぐるぐると思考を巡らせる
「……さっ、き……の、なに?」
しばらくしてようやく出てきた言葉は
先程の行為はと問うもので
やっと出てきた音はぽつりぽつりと
まだ連なっては話せない
「さっきの、とは?」
「ぇ、えっと、緋宵の……さわって、た」
首だけ横を向くようにして邪仙を見て
拙いがなんとか話さなければと努める
そんな緋宵を邪仙はまるで親にでも
なったような顔で眺めている
邪仙自身そんな気などさらさら無い
ただこの幼いままの緋宵を
今後どうやって快楽を覚えさせ
どうやって自分に縋らせるか
そんな事ばかりが思考をめぐり
さらに目を細める
「あれは軽い悪戯です
緋宵が望むなら
もっと触ってもよいのですよ」
「…………もっと……?」
「はい
貴方が快楽に溺れるように
妾が貴方の体におしえるのです
話す事と動く事を赦しても
妾のこの教えから逃げる事は
決して赦しません」
緋宵に与える最初の抑制
それは神からの享楽から逃げない事
この言葉を邪仙が口にした瞬間
緋宵の思考に逃げてはいけない
と言う決まりが埋め込まれた
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