アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
「優希は?」
ここんとこ毎日、お迎えに来ている俺。なぜ。
「なんか、3年の由貴先輩に連れて行かれたんですけど」
ナオがそう答える。
3年の由貴亨。
イケメンだとか騒がれてヘラヘラしてて。調子に乗っててヤリチンで。
そんなヤツに連れて行かれたとか、
嫌な予感しかしない。
由貴がいつも授業さぼったり何だかんだしてる美術準備室のドアを開ける。
予想通り、そこには由貴と優希が居た。
「里見じゃん。」
由貴が、ちょっと驚いた顔で俺を見る。
「何してんの?」
机に押し倒されてる優希は無抵抗で。
なんでだよって思いながら、
そういえば紘史さんがそういう風に
教えたんだったって思い出す。
この場合、抵抗しないとダメだろって後で教えてやんなきゃ。
「こいつ、ホントに男かどうか確認しよーと思って」
お前も混ざれよって言う由貴を睨む。
「それ、俺のお気に入りなんで返してもらえます?」
「里見が敬語の時は怒ってる時だよね?」
「分かってるなら、やめてくださいよ。」
そう言うと、由貴が面白そーに笑った。
こいつのニヤニヤした顔、まじでムカつく。
「えーでも、この顔でおちんちん付いてるのかって、俺はスゲー気になるんだけど。」
そう言って、由貴が優希のベルトに手をかける。
「マジでやめろよ。」
「なに焦ってんの?らしくないじゃん。」
「何でもいいから離せって。」
「なんか里見がキレてるから、またね優希ちゃん」
そう言って、優希の頬をペロッと舐めてから由貴が出ていく。
「優希、大丈夫?」
机に押し倒された姿勢のままの優希の顔を覗き込む。
俺の顔を見た瞬間、その瞳から涙が一筋流れた。
「里見先輩…俺、もうこの顔やだ…。」
「そんなに怖かった?もう大丈夫だから。」
俺の言葉に優希が首を振る。
「こんな顔やだよ…。」
それだけ言って、優希は顔を手で覆って泣き続けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
90 / 1200