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BL漫画
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ぼくは今、冬樹と春樹の家にお邪魔しています。
他人の家ってその家独特の匂いするよね。
この家はなんだか甘い匂いがした。冬樹や春樹からする匂いと同じでなんだか落ち着く。春樹に手をひかれるままに歩いていくとひとつのドアの前で立ち止まった。
それにしても広いなぁ……
立ち止まった扉には『Haruki&Toki』のプレート。
どうやら二人の部屋らしい。
「「入って」」
ドアが開けられる。
基本的にはシンプルな部屋。本棚には漫画が詰まっていた。
オタサーに入っているくらいなんだからあって当たり前なんだけど、なんだか二人の部屋に漫画があるって想像できなかったから少し驚いた。
二人は各々の机から椅子を持ってきて座っている。
何かを思い出したかのように春樹が立ち上がり、どこからか取り出したのかぼくに袋を差し出した。
受け取って中を覗くとそこに入っていたのは5冊ほどの漫画だった。
「漫画…?」
「そう。この間姫が興味を持ったみたいだったから僕と春樹でおススメ選んでみたんだ。持って帰るの重いだろうしここで読んでいけばいいと思って」
あ、これ全部BLだ…
冬樹に呼ばれ、冬樹の後ろにあるベッドに腰掛ける。
確かに持って帰るのは重いし、少し興味あるし、ここで読ませてもらおう。
二人の視線を感じながらぼくは表紙を開いた。
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