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行きたくない
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姫を間に挟んで歩く。
道行く人からはどんな関係だと思われているのだろうか。兄妹? きっと恋人には見えないだろう。ましてや誰が思うだろう。この可愛い少女が本当は男だなんて。僕ら二人相手に足を開いていやらしく喘いでいるだなんて。
ゆっくりと大学へ向かっていく。
姫の歩幅に合わせて一歩一歩ゆっくりと。
この時間を無くしたくない。
「ねぇ、姫? このまま遊びに行っちゃおうか」
ついそんな言葉が口をついてでた。
「「え?」」
何言ってんだ。という顔をする姫と春樹。
それもそうか。この二人真面目だもんなぁ…
僕は黙って笑うと姫の手を引き、今まで向かっていた、大学とは反対にある駅へと歩き出した。
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