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なにが…?
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春樹が倒れた。
中村に捕まり、イジメられた後スマホを開いて目に飛び込んできたその言葉。
慌てて教室に戻ると双子と那都はそこにはいなくて、俺の荷物だけがぽつんと置かれていた。
慌てた俺の様子にただならぬものを感じたのかついてきていた中村がそばにいた女の子に事情を聞いてくれる。
「あのね、さっきいつもみたいに橋本くんたちと三日月さんが話してたんだけど、なんか橋本くん……春樹くん、かな。たぶん。が具合悪そうでね。倒れちゃったの」
「まじかよ……救急車とかは?」
「うーん……呼んでないとおもうけど、ちょっとわかんないなぁ…ごめんね?」
「や、いいよ。ありがとう」
中村がこちらを振り返る。
俺を安心させるかのような柔らかい表情で顔をのぞき込んでくる。
「俺らに今できることないし、連絡まとう。な?」
その言葉に頷くと、中村は笑って俺の頭をぽんぽん、と叩いた。
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