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なにこの……
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なにがどうしてこうなったのか。
ぼくはそぅっと両隣に座る双子を順に見た。
どことなく重い空気が漂う。ピリピリと張り詰めたそれはぼくに嫌な汗を拭き出させるには十分すぎるくらい効果があった。
「なぁ、こいつらどうしたの…?」
「や、ぼくもわかんない……来た時からこんな感じで……」
「お姫さん、なんかしたんじゃないの…?」
「ぼ、ぼくは何もしてない……はず」
その空気はぼくらの後ろに二人で座っていた奏汰と中村くんにも伝わったらしい。ひそひそと聞いてくる。ぼくはぐいっと腰をひねると彼らの方を向いた。
「奏汰なにか聞いてない、よね…?」
「いや、何も聞いてないな……」
そりゃぁそうだよね……
昨夜、双子のお母様が帰ってくるということでお会いする前にお暇したんだよね。その時はまた明日ねーなんて二人して見送ってくれて……
あれから何があったんだろう……?
「冬樹……?」
そっと右側に座る冬樹を見上げる。
冬樹は不機嫌そうに固かった表情を少し和らげてぼくを見た。
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