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嫉妬。それから、劣情に酔う(*)
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──ガリッ
「い゙っ……!」
じわりと涙が滲む。更にもう一度、駄目押しのように首筋に噛みつかれる。痛い。絶対どっちの噛み痕も暫く残るし血が出てる。
「おう、か」
瞳が、ギラギラしている。
「……の」
「……? なに、」
壁を背に座り込む俺に覆いかぶさるように前に陣取る桜和は至近距離なのに、聞こえないその声に、聞き返すと、顔を上げた桜和はすごく──ものすごく怒った顔で、俺を射抜くように見た。
「兄ちゃんに、何されたの」
「……呼び出されて、それで」
桜和の唇が、さっき噛まれたところにまた触れる。思わず身が竦んで、肩に力が入った。
「……キスマークなんてつけられて」
また噛みつかれることはなく、今度は和音さんに緩められたネクタイを辿って、桜和の手が少しずつ下へ下へと下っていく。臍の辺りでピタリと止まった手は、そのまま今度は胸の辺りへ伝っていき──
「──っひ、ぃ!?」
強く、乳首を抓られた。
「あいつに気を許しちゃ駄目だって、言ったでしょ」
「や、ごめ、ん……っいた、桜和、痛い……っ」
パッと離れた手はまた下へ降りていく。両脚の付け根の間に辿り着いた手はソコを少し強く握った。
「──っう、あ」
緩く反応しているそれを確かめて、桜和は、は、と喉の奥で短く笑った。
「痛くされて、感じて──へんたい」
「〜〜っ」
腰が、重たくなる。どうしてこうなったのか、たった十数分の間の出来事を、和音さんを、ほいほいと呼び出しに応じた自分を、全力で恨んだ。
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