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可愛い人
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「何ニヤニヤしてるんすか?」
「ちょっと、ニヤニヤじゃなくてニコニコって言ってよ!」
「じゃあ、なんでニコニコしてるんすか?」
どっちも一緒だろ。
何て思いながら、相手は年上でカレーを食べさせてもらっている立場だ、あんまり逆らわないようにしよう。
俺の質問に及川さんは、更に満面の笑みを浮かべた。
「いや、可愛いなぁ~と思って」
「か! ぐっふぅっっ、ゲホッゴホッゲホッ!!」
「ふふふ、本当に可愛いね飛雄。
食べちゃいたいぐらい可愛い」
男に可愛いなんて歯が浮くようなことを言うから、びっくりして噎せてしまった。
そんな俺を見ながら、また更に恥ずかしい言葉で攻撃してくる。
なんなんだこの人!
絶対色んな女にこんな恥ずかしいこと言いまくって、本気にさせてからポイ捨てしてたんだな。
本当に最低な男だ。
だけど、
「お、俺は食べられませんよ!!
今までの女達みたいに簡単に及川さんのおもちゃになんてなりませんから!」
「ブフッッ!! 玩具ってお前!
本当に可愛いね……アハハハハ!」
「何笑ってるんすか!」
肩を揺らしながらバカ笑いする及川さんに少しイラついて、大きな声を出して睨んでやる。
すると、今まで腹を押さえて笑っていたのに、突然真面目な顔をして、俺を真っ直ぐ見つめてきた。
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