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告白? 及川side
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「うわっ! もお~~岩ちゃん汚いよぉ!」
「テメーが突然変なこと言うからだろボゲェ!」
「おばちゃーん、なんか拭くもの下さーい!」
学食のおばちゃんにタオルをもらって、岩ちゃんが飛ばしたうどんを拭き取る。
「なんかお前、一人暮らし始めてから女子力アップしたな」
「うるさいよ……いーんだよ。
飛雄がバレー以外何にも出来ないから、俺がこういうこと出来た方がいいでしょ。
結構料理の腕も上がったんだよ。
昨日飛雄、俺が作ったカレー食べてくれたんだよ!
すごい美味しそうに食べてくれてね、可愛かったなぁ~」
カレーを食べてる時の飛雄の、嬉しそうな顔を思い出しただけで、無意識に口角が上がる。
そんな俺を見て岩ちゃんが、驚いたように目を見開いた。
なんだよその目は?
「お、お前らいつの間に付き合いだしたんだ?」
「へ?」
岩ちゃんの言葉で頭上に、沢山のクエスチョンマークが浮かぶ。
俺の反応に岩ちゃんは眉間に深いシワを寄せた。
まあ、いつも眉間にシワ寄せてるけどね。
そんなにしてるとあとがついちゃって、戻らなくなるぞ☆
「いや、お前の料理を影山が食べたとか言うから……てっきりもう付き合いだしたのかと思った」
「…………」
「つーか、お前やっと影山に告白したんだな」
「……岩ちゃん、俺が飛雄のこと好きって知ってたんだ」
別に隠してた訳じゃあ無いけど、知られていたことに少し恥ずかしくなった。
中学の頃本人の飛雄には言わなかったけど、良く岩ちゃんには、
飛雄可愛いー! あの可愛さ反則でしょ!
とか良く言ってたから、バレない方が可笑しいよね。
まあ、俺がいつも言う冗談だと思われてると思ってたのに……さすが岩ちゃん、鋭いな。
俺が俯くと、岩ちゃんはフンッと鼻で笑った。
「いや、バレバレだろ。
お前の気持ちに気づいてなかったの影山ぐらいで、金田一までもがお前が影山を好きなの知ってたからな」
「ま、マジで!?
てゆーか、一番気付いてほしい相手が気付いてないって……なんなの」
「まあ、影山だからな。
そんで、影山に告白してフラれて、ショックのあまり思わず襲っちまった。
そんなところだろ?」
岩ちゃんの呆れを含んだ言葉に俺は、俯かせていた頭を恐る恐る上げた。
「なんだよ? 違うのか?」
「俺……飛雄を襲っちゃったけど…………告白は、その……してない」
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