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この気持ちを 及川side
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岩ちゃんは肩で息を吐きながら、ゆっくりと俺の傍まで歩み寄ってきた。
「もう、隠せねーほど、我慢出来ないくらい影山のこと好きで好きで仕方ないんだろ?
ちゃんと気持ち伝えてこい」
「…………」
何も言えない。
あり得ないでしょ、岩ちゃんの声がこんなに優しく聞こえるなんて。
俺もう駄目かも。
体とかと一緒に目や鼻も痛くなってきた。
「誤解されたままで良いのか?
このままだったら、もう完全に影山に嫌われて、話すことも出来なくなるかもしれねーぞ」
「飛雄、と、話す…ことも……でき、な…い?」
「ちゃんと好きだと伝えたら、例えフラれても
あいつは良い奴だから、また話してくれるようになる。
でも、誤解されたままだったら、もう……。
だから及川、行ってこいよ!」
飛雄と話せなくなるなんて嫌だ!
飛雄に嫌われてても、それでも話すことは出来る。
でも、襲ってきた危険人物だと完全に思われたら、もう、話すどころか目すら合わせてくれなくなるかも。
そんなの、嫌だ。
俺は飛雄のこと本当に本気で好きなんだ。
もう、あんな顔させたくない。
また、飛雄の笑顔が見たいよ……。
好きだから――――。
「岩ちゃん、ありがとう。
俺、飛雄に好きって伝えてくる!」
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