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温かな存在
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ふっと意識が覚醒し、俺はゆっくりと瞬きした。
瞬きしながら辺りを見渡してみたが、自分の部屋ではない見慣れない場所に首を傾げた。
「ここ、どこだ?」
すぐ真横にあったカーテンの隙間から見える空は、少し薄暗かった。
今何時だ?
時計を探そうと身体を動かすと、腰に鈍い痛みが走った。
んん? なんかちょっといてーな……
まあ、動けないほどではないが。
そこで、少し動いたことで気付いた、
傍らにある温かな存在に。
「え? お、及川さん……」
安らかな顔をして、自分の隣で眠る及川さん。
なんで?
そこで更に気が付いた。自分の喉に少し違和感があることに。
腰の痛み、喉の違和感
そして隣で眠る 及川さん……
「あっ!!」
思わず出してしまった声を引っ込めようと慌てて口を塞ぐ。
ソロリと隣を見ると、及川さんは俺の声に気が付かず眠り続けていた。
思い出したよ……俺、及川さんに告白されたんだった。
そして、セック……
あぁあーーーー!! 心の中で呟くのも恥ずかしい!
及川さんに身体を隅から隅まで、見られたんだよな……
は、恥ずかしい……
でも、 幸せだった……
俺、及川さんにずっと嫌われてると思い込んでた。
……でも、違ったんだ。
嫌われてなかった、及川さんは俺のこと好きだったんだ。
良かった
スゲー嬉しい
上がっていく口角を戻すことが出来ない。
及川さん……
この愛しく想う気持ちを抑えられず、
そっと、隣で気持ち良さそうに眠る及川さんの頭を撫でた。
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