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ラブラブ朝食
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「トビオちゃん、おいし?」
「ハイ! スゲーうめーっす!」
頬杖をつきながらニヤニヤ顔でこちらを見つめてくる及川さんに、笑顔で返事を返す。
俺は今、及川さんが作ってくれた朝食を二人揃って、ダイニングにて向かい合って座り食べているところだ。
湯気がフワフワあがるワカメの味噌汁をズズっと啜って、黄色い綺麗に巻かれた卵焼きを頬張る。
程よい味付けの味噌汁、綺麗で甘い卵焼き。
年上だとしても、同じ高校生がこれを作ったなんて……本当に及川さんは何でも出来るんだな。
「どれもうめーっす! 及川さん料理上手っすね。 やっぱりスゲーっす及川さん!」
「そんなの誰だって作れるよ。飛雄は誉め上手だね~」
ニヤニヤ顔をさらにパワーアップさせた及川さんが、不意に立ち上がってこちらに手を伸ばしてきた。
「及川さん?」
「トビオちゃんは本当に可愛いね」
そう言って及川さんは口元に触れてきた。
え? なんだ?
直ぐに離れていく温かい感触に名残惜しさを感じながらそれを見つめていると、及川さんがペロリと手を舐めた。
その仕草が何故かエロく見えて、ドキドキする。
「お、及川さん、なんすか?」
「フフフ、トビオちゃんのほっぺにご飯つぶがついてたから。
トビオちゃん子供みたいでか~わっい!」
え? 何それ?
それってつまり、俺の口にさっき食べたご飯がついてたってことか!?
及川さんが取ってくれて、それを口に……?
「なんであんたはそんな恥ずかしいことを平気でするんすか!」
「俺達セックスした仲なのに、それぐらいのことで照れないでよ。
本当に可愛いねトビオちゃん!」
またそれ言うーーーー!
どんどん顔が熱くなっていく。
「変なこと言ってないで、あんたも早く飯食べろよ!!
遅刻しますよ!!」
「トビオちゃん顔真っ赤っかぁーーーー!
か~わっい!」
「うるさい!」
俺は赤い顔を隠しながら、一気に味噌汁を啜った。
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