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意味分かんねぇ
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身体に与えられた温もりに、ドキッと鼓動が音を立てた。
及川さん! 日向達が見てるのに、こんな外で抱きつかなくても!
離れたくないけど恥ずかしくて、少し身体を離そうとしたら、反対に強く抱き込まれた。
ますます ドキドキする。
恥ずかしくて恥ずかしくて、でも動けなくて。
及川さんの腕の中で耳まで、熱くなっていくのを感じながら俯く。
すると今度は月島が眉間のシワを更に深くさせて、俺の腕を掴んできた。
「すみません大王様。
うちのセッターを放してくれません?」
「断るって言ったら?」
余裕そうにフフンと笑う及川さんを不機嫌そうに睨み付ける月島。
その後ろの方でまだ赤面のままの日向も、及川さんを睨んでいた。
なんだこれ?
なんで俺、睨み合いの真ん中にいるんだ?
意味分かんねぇ?
困惑する俺を引っ張り合う二人。
「断るってなんですか?
何なんですかあなた? その手放してください!」
「やぁ~~だよっ!」
「だ、大王様!!
影山を放してくださいコラ!」
引っ張り合う二人に更に日向も加わって、三人が火花を散らして、今にも燃え上がりそうだった。
本当になんだこれ!
イテェよ! マジで痛い!
「お、お前ら…や、やめ、ろ……」
痛さのあまりそう訴えたが、三人の耳に切れ切れの俺の声は届いていなかった。
そこへ……!
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