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皆じゃない
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二人の姿が見えなくなったところで、及川さんがギュッと強く手を握ってきた。
それに笑みをこぼして握り返す。
「良かったね。
皆に認めてもらえて」
「そーですね。良かった……」
母さんにも、二人にも認めてもらえるなんて思わなかった。
絶対反対されると思ってた。
でも皆が俺達のこと認めてくれて、こうやって好きな人の傍にいられる。
それってすごく嬉しくて、幸せなことだと思った。
良かった、皆ありがとう……
嬉しくて二人で笑っていると、後ろからこの穏やかな空気をぶち壊すようなドスのきいた声が聞こえてきた。
「みんな?
僕達は認めてないけど?」
「そうだぞ。
絶対認めないからな大王様!」
後ろを見ると、何とも言えない顔をした月島と日向が、思いっきり及川さんを睨み付けていた。
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