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手加減なんてしない
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心と心は繋がってる。
なんで今そんな恥ずかしいこと言うのか分からないけど、
でも、そうだ
学校が違って傍にはいられないけど……俺達は気づいてなかっただけで、本当はずっと両想いだったんだ。
だから、今まで離れていた分、これからはずっと
心と心は 繋がっているんだ。
及川さん……あなたもそう思って、笑ってくれているんだろ?
それが分かって、すごく嬉しくなった。
嬉しくて嬉しくて、ずっと笑っていると、突然勢い良く後ろに引っ張られた。
「うわっ!」
「何ずっとへらへらしてんの?
ムカつくんだけど……」
月島の苛立ちを含んだ声が、頭上で響く。
スルリと腰に腕を回され、何故か後ろから抱きしめられる形になっていた。
目の前の及川さんの笑顔が怖く見えて、焦りながら後ろを睨む。
「月島ボケェ!! なんだよ、放せ!」
「大王様
日向だけじゃない。僕もいること忘れないで下さいね。
こう言うこと言うの何かすごくムカつくけど、でもちゃんと言っとかないといけないと思いましてね。
相手が大王様でも、手加減なんてしませんよ」
「お、俺だって絶対手加減なんてしない!
負けるもんか!!」
「は? 何言ってんだお前ら?!
いいから放せよ月島!!」
本当に意味が分からない。
月島の腕の中から逃れようとすると、反対に腕に力を込められた。
隣に立った日向も、俺の手を握ってくる。
何なんだよお前ら……
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