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急いでるのに 及川side
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放課後部活が終了し、俺は急いで着替える。
早く、早く烏野に!
飛雄に会いに行かなくちゃ!
「おい及川、お前なんでそんな急いでんの?
今日、どっかで食って帰んないのか?」
あまりにも急ぎすぎて手が震えて、いつもやってるネクタイ結びが上手く出来ない。
あーーもぉーーこれじゃあ、反対に時間がかかってるよ!
そんな俺にマッキーが半笑いで声をかけてきた。
俺は絡まるネクタイに目線を向けたまま、質問に答えた。
「あーーうん。
今日はこの後用事あるからぁ~」
「へぇーー……あっそぉ」
どーでも良さそうに返事をしたマッキーに、頬を膨らませる。
なんだよ、どうでもいいならそんなこと聞いてこないでよ!
今急いでんだから!
「及川はこれからデートなんだとよ」
「えっ! デート!!」
ふぅーーーー、やっとネクタイ結び終わった。
なんて思ってたら、岩ちゃんの爆弾発言。
そんなこと言ったら皆興味津々になって、余計に飛雄のところに行くのが遅くなるじゃん!
その間に、チビちゃんとメガネくんの魔の手が飛雄に!
案の定皆はニヤニヤしながら、俺の周りに集まってきた。
「んだよ及川ぁ~、この前彼女と別れたばっかなのに、もう新しい彼女かぁ?」
「イケメンさんは羨ましいねぇ~。
あぁーーーームッかつくぅ!」
「及川さん、次の彼女もサラサラ黒髪ショートですか?」
ブーブーうるさいまっつんとマッキーの横にいた無表情の国見ちゃんの言葉に、俺は目を見開いて固まった。
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