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迎えに来たよ 及川side
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飛雄に抱きつこうとしたら、まあ、そうしてくるだろうと分かってたけど
メガネくんとチビちゃんが邪魔するように、俺の前に立ちはだかってきた。
その後ろの飛雄は二人の行動に口を尖らせながら、首を傾げている。
あ~~~~、やっぱり飛雄はニブニブだからなぁ~
二人から好意を寄せられてるの分かってないか……
そのことをちゃんと教えたら、それが俺にとってプラスになるのか、はたまたマイナスになるのかは分からない。
そんなことを考えていると、メガネくんが心底嫌そうなに眉間にシワを寄せている。
「チッ…………やっぱり来たんですね……」
うっわ…何この子、今舌打ちしたよ! 舌打ち。
本当感じ悪いんだけど。
「そりゃ来るでしょ~。
だって俺は飛雄の彼氏なんだし。
ねっ、トビオちゃん♪」
ウインクして見せると、飛雄は嬉しそうに頬を赤くさせて、口をムズムズと動かしている。
あーーーー本当にくっそカッワイイっっ!!
そんな俺達を見たチビちゃんが悔しそうに顔を歪ませてから、飛雄の腕を引っ張った。
他の奴が少しでも飛雄に触れてるのを見るのは、やっぱり嫌だな……。
「なあなあ影山、俺腹へった!
影山もへってない?
坂ノ下商店に肉まん買いに行こーぜ!」
「へ? あ、まあ、腹はへってるけど……」
「じゃあ、行こうぜ!」
自分の言葉に同意した飛雄に嬉しさを感じたのか、飛びっきりの笑顔を見せたチビちゃんが飛雄の腕を引っ張って歩き出した。
えっ! ちょっとチビちゃん、何ナチュラルに飛雄を連れて行こうとしてんの?!
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