アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
受付
-
連にキスを迫られてから結構な時間が経った。夏休みが終わるまで残り約1週間。8月の終わりでもまだ蝉は鳴きつづけている。
(部活したい。)
一人、電車の中でぼーっとしていた鬱夜はめんどくさがりながらも学校へ向かう。生徒会として…。
学校につき生徒会室に顔を出すと見慣れた顔並みがパラパラといた。
「おー!鬱夜。遅かったじゃん。はーよ。」
「おはよ。ってか、紅咲お前なんでここにいるんだよ。」
生徒会メンバーではない紅坂がいることに驚きを感じ質問してみたが、周りの生徒会の先輩方が「イイじゃん」と軽く許可してしまったのでなんとも言えなくなった。
「紅咲には雑用させとけばいいから高城は気にしなくていいぞ。」
「っえ!?俺雑用係っすか!?」
冗談っぽく反応した紅咲に周りから笑いが起こる。
「はい。皆集まったかな?今日はオープンハイ3日目だから、まあ1日目や2日目と同じようにしてください!はい。じゃあ各自持ち場ついて〜。」
始まってしまった。鬱夜の持ち場は受け付け。どこの中学校が何人来ているのかを確認したり、パンフレットを渡したりする役目。正直、めんどくさい。
「「おはようございます!」」
周りからどことなく挨拶が交わされる。次から次へと中学生が来、手が止まることがない。
30分もしたらピークが過ぎ、かなり訪れる中学生の人数がへった。
「高城君。そっちの人数集計して。」
「はい。」
(…あれ?)
「どした?」
「あ、いえ。一人人数が足りなくて。鷹城中の普通科です。」
「たかしろ?ちょっと待って。」
生徒会の先輩がもう一度確認している間に、周りの高校生からまた挨拶が聞こえてきた。その影はゆっくり歩いて来、鬱夜の前に立ちどまった。
「受け付けお願いします。兄さん。」
思わずバッと目の前の人物に目をやった鬱夜は安堵の溜息をついた。
(遅えよ、このバカ。)
目の前の人物が弟だとわかり、さっさとチェックを済ましてから未だ確認していた先輩に声をかける。
「鷹城中全員OKです。」
「ちょ、え?兄さんなんか反応うすくね?」
「普通だろ、こんのバカ。てか、遅えんだよ。仕事増やせんな。喧嘩売ってんのか?コラァ。」
すいません。と小さくなった連は一歩さがる。
「へ〜、弟さんなんだ。あんまり似てないね。」
と周りから注目浴びるようになってきた。正直、あまり目立ちたくない。
「お前、さっさと体育館行け。そんで、ま。よかったら部活動見学で軽音部見においでよ。俺やらねえけど。」
「当たり前だろ。見に行くよ。」
体育館へ促して会話は終わり軽い嵐は過ぎ去った。
しばらく兄弟のことで噂になったことは言うまでもない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 116